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こんにちは、BPLaboです。
このコラムでは「部下を動かすリーダー力」をテーマにお届けしています。
さて、あなたが部下を指導するとき、
- 「この子は指導しにくいな・・」
- 「指示通りにやってくれないし・・」
- 「あの人は我が強いから、とても扱いにくい・・」
そう感じる部下っていませんか?
そう感じる部下がいるのであれば、『あなたの指導方法が通用しない部下がいる』ということです。
一般的な指導方法というものは、世の中に溢れ返っています。
本屋に行けばいくらでも学べますしね。
もちろん、それを正しく実践できるかどうかは別の話ではありますが・・・。
頭では分かっていても、それをきちんと再現するのって本当に難しいことですからね。
なぜなら、かつての私がそうでしたから。
営業成績ワーストだった私は、それでも毎日2冊のセールス本を読みあさり、手当たり次第に試してました。
でも、全然結果がでない。
継続して結果を出し、セールスでもマネジメントでも周りから一目置かれるようになったのは、本に書かれているようなマインド的な話ではなくて、これからお伝えする実践レベルでの深い学びを得てからなんです。
だからでしょうか?
- 「本は週に1冊必ず読んでマネジメントの知識を増やしています」
- 「これまで多くの社内研修を受けてきましたので、部下の指導には自信があります」
そう言うマネージャーやリーダーが一番危ないと私は感じてしまうのです。
実際の現場では、一般的な指導方法だけではうまくいかず、それだけでは必ずと言っていいほど一人・・二人・・と指導方法が通用しない部下が出てきてしまうもの。
そして、通用しなかった部下に対して、また似たようなやり方で指導してしまう・・・いや、そうするしか他に方法がないのです。
でもこれって、最悪の場合、その部下をダメにしちゃうかもしれないってことなんですよ。
あなたの指導方法がうまくいっていない状況で必要なのは・・・
「部下が動機付けられるものは何なのか?」
それを知ることです。
つまり、部下が自らの意思で「そうしたいから、そうする!」となるように導いてあげることなのです。
- 「そんなの頭では分かってます!」
- 「そんなこと言われなくたってもうやってますけど・・」
あなたはそう言うかもしれません。
でも、そのマネジメントスキルを確実に実践できているかどうかはやはり別の話。
もし、あなたに指導しにくい部下がいるのであれば、
厳しく聞こえてしまうかもしれませんが、できていないからに他ならないのです。
そこで今回は、簡単に実践できる具体的な手法をお届けしたいと思います。
一見すると難しく思えるかもしれませんが、コツさえつかめば非常にシンプルな手法です。
是非、何度も読み返して実践してみてください。
まずは、あなたが指導しにくいと感じている部下の特徴を確認していきましょう。
確認して欲しい特徴は、部下が『内的判断重視なのか、外的判断重視なのか』です。
それでは分かりやすく説明しますね。
あなたの部下が、
- 自分の感覚
- 自分の経験
などで物事を判断する傾向が強いのであれば『内的判断重視』であり、基本的に自分で決定したいと思っています。
そのため、内的判断重視の部下は、周りからの情報や意見を受け入れるのが苦手で、自分で「いいな」と思ったモノを否定されると、否定してきた相手を疑問視する傾向があるので注意が必要です。
つまり、、、
自分の中に答えを持っている人
それが『内的判断重視』ということです。
一方、あなたの部下が、
- 客観的な情報や数値
- 相手の意見
などで物事を判断する傾向が強いのであれば『外的判断重視』であり、基本的に自分以外の情報や意見を尊重した上で決定したいと思っています。
そのため、外的判断重視の部下は、他者の意見や指示を欲しがり、周りの人の反応を敏感に確認する特徴があるでしょう。
よって、、、
自分の中に答えを持っていない人
それが「外的判断重視」ということになります。
では、上司と部下のなにげない会話のシーンで考えてみましょう。
部下の発言から、物事の判断基準が『部下自身にあるのか、ないのか』ということを考えながら読み進めてくださいね。
内的判断重視の部下に対する指導法
例えば、部下との何気ない会話の中で、
- 「これは絶対に正しいと思います!」
- 「これ以外に考えられません」
など、部下自身にしか分からない、周りからは分からないような発言が多いことに気づいたとします。
この場合、部下は『自分で決定したい』という内的判断重視です。
部下が内的判断重視であれば、
◆「君の考えを信じるよ」
と部下の意見を尊重したり、
◆「どっちの案がいいと思う?」
と部下自身に選択肢を与えると部下のヤル気をグッと引き出せます。
逆に、「こうしなさい!」という指示は、自分で決定したいという部下の願いを奪ってしまうことになり、部下のモチベーションを下げてしまうことになりかねません。
外的判断重視の部下に対する指導法
一方、
- 「このアイディアはどうでしょうか?」
- 「このやり方ですと、他部署からの風当たりがきつそうですかね・・」
など、
- 他人の意見を求める
- 自分以外のモノの見方が欲しい
と感じさせる発言が多い場合はどうでしょうか?
この場合、部下は『自分以外の意見や情報を尊重した上で決定したい』という外的判断重視です。
部下が外的判断重視であれば、
◆「そういえば、今回の君のアイディアに近いもので以前も成功したことがあったな。今回は以前のものよりも精度が高いからイケるんじゃないか?」
と客観的な情報を提供したり、
◆「それすごくいいアイディアだよ!」
と周りの人たちから言ってもらえるように、他者を上手に巻き込むと部下のヤル気に火がついたりします。
逆に、自分以外の意見や情報が欲しい思っている部下に対して、
◆「君はどう思うんだい?」
という質問を執拗に繰り返してしまうと部下を追い込むことになり、結果的に部下のパフォーマンスを妨げてしまいます。
部下が外的判断重視であれば、
◆「君のアイディアで行こう。責任は私がとるから安心してやってくれ!」
とバシッと押してあげた方が部下のパフォーマンスを高めることになるのです。
このように、部下が『自分の中に答えを持っているのか、持っていないのか』を知るだけで、部下にかけてあげる言葉も変わってきます。
私も、リーダーになってグループの成績が落ちていたときを振り返ると、必ずといって真逆のリードをしていたものです。
そして、部下のモチベーションは成果に直結するってことを痛いほど経験してきました。
ぜひ、部下に合った言葉をチョイスしてモチベーションを高めてあげてください。