こんにちは、BPLaboです。
今回のコラムでは、『すべてがベストになる考え方(本質思考)』について取り上げています。
読み終えた頃には、
コラムのタイトル『本質思考がすべてをベストにする』という意味がお分かりいただけると思いますよ。
、、、っと、その前に、
本質思考についてお話する前に一つだけ共有しておきたいことがありますので、まずはそちらから。
私は『相手のニーズを読み取るスペシャリストの育成』を掲げ、
研修やセミナーを行っているのですが、、、
「何のために相手のニーズを読み取るのだと思いますか?」
この問いに、あなたは明確に答えられますか?
「そんなの簡単だよ!」という方も、
「え?よく分からないけど・・」という方も、
その答えを考えながら読み進めてみてくださいね。
相手のニーズを読み取る目的
例えば、
営業・販売・接客など、人と関わる仕事をしている方は、
お客様のニーズを正確に捉えることが求められます。
そして、お客様のニーズを読み取る目的は、
お客様のニーズに対して、
- 「それは無理なお話ですね」
- 「それは難しいのではないでしょうか?」
と突き放したり、批判したりするためではありません。
お客様のニーズを読み取る目的は『お客様のニーズを叶えること』です。
お客様の目的(ゴール)を正確に読み取り、それを達成させるのがお客様のニーズを読み取るマナーなのです。
この目的が、
自分の利益だけを考えていたり、
自分だけうまくやろうとしたりするようなものであると、
逆に『悪い出来事を引き寄せるスキル』になってしまいます。
コミュニケーションは、人と人とが心を通わせて共に豊かに生きるために存在します。
ですから、自分だけの私利私欲に走るようなマナー違反はいけません。
まずは、相手のニーズを読み取る目的を正しく捉えるようにしましょう。
それでは、いよいよここからは『本質思考』についてお話ししていきたいと思います。
本質思考ですべてがベストになる
相手のニーズを読み取ることも含め、
すべてのコミュニケーションのベースにあるべきもの。
それは『本質思考』という考え方です。
私は「すべての出来事を本質的に捉える思考」のことを『本質思考』と呼んで大事にしています。
そして、本質思考の定義は、、、
- すべての出来事には「良かったね!」と言える点がある
- すべての出来事には「感謝だね!」と言える点がある
- すべての出来事には「価値あるね!」と言える点がある
という3つの考え方に基づいています。
たとえ、どんなに大きなトラブルが起こったとしても、
その出来事は「自分に何かを気づかせるため」に起きていて、『本質的には価値のある出来事』だと考えているのです。
自分の身に起こったすべての出来事に対して、いっさい否定をせずに『価値を見つけていく』という考えは、
悪い出来事をピタッと止めて、良い出来事を引き寄せることに絶大な力を発揮してくれますよ。
相手のニーズを叶えるために必要な思考
このコラムの冒頭で、
相手のニーズを読み取る目的は、そのニーズを叶えることだとお伝えしました。
実は、、、
本質思考は、自分にとって良い出来事を引き寄せる考え方でもありますが、
相手のニーズを叶えるためにも深い役割を果たしているんです。
例えば、
相手のニーズを叶えるにあたって、
ほとんどのケースで『相手のネガティブな考え』が妨げになってしまうことがあります。
どういうことかと言うと、
相手が「でも、無理かな・・」と思っているままでは、
こちらがどんなに優れた提案をしたところで意味をなさない(相手のニーズを叶えてあげられない)ということです。
そんなときに、コミュニケーションの中で活かせるスキルが『本質思考』なんですね。
例えば、お客様のニーズが「結婚したい」であったとします。
そして、結婚相談所でアドバイザーをしているあなたは、
お客様が結婚できるような魅力的な提案をしました。
そのとき、お客様が、、、
「でも、私は理屈っぽいから、その時点でアウトじゃないかな・・」
と、ネガティブな返答をしてきたとします。
このようなお客様の考えをそのままにしておくと、
あなたがどんなに優れた提案をしても意味をなさないわけです。
そこで、本質思考の出番となります。
本質思考に基づいて『お客様のネガティブな考えに価値を見つけてあげる』と、
- 「理屈っぽいということは、何事も理論立てて考えられるということですよね?」
- 「むしろ理屈っぽさがあった方がいいと思います。一緒に生活していこうとする相手が、いつも何となくで物事を判断するようでは相手だって不安に思ってしまいますからね」
といったように、
お客様のネガティブな考えの中に価値を見つけて、決断を後押しできる言葉をかけてあげられるわけです。
本質思考は『自分にも相手にも良い出来事を引き寄せることができる』大事な考え方だということです。